株式会社 め組工業様

この度、株式会社 め組工業様のオリジナルデザイン作成から企業ユニフォームまで一貫して製作をさせていただきました。

福島県南相馬市を拠点に、とび・土木工事を手がけておられます。2009年の設立以来、全国の現場を支えてこられました。今回はウェアの製作に加え、オリジナルマークのデザインから承っています。シャツ類と中綿入りのアウターを、一式でご用意させていただきました。

今回新たにデザインを起こしたのは、王冠をかたどったシンボルマーク。細い線だけで輪郭を構成し、三つの頂を持つ形の中央に、社名の頭文字を組み込みました。塗りを使わず線画にしたのは、ウェアに載せたときに重たく見せたくなかったためです。遠目には王冠の形として、近づけば文字として読める。二段階で伝わるように設計しています。高いところに立ち、足場を組み上げていく仕事です。頂という形は、その姿にも重なります。

「MEGUMI INDUSTRIAL」のロゴは、文字の間隔を広く取ってバランスを調整。字を詰めれば塊になり、力強さは出ます。ただ、それだけでは社名に掲げた工業という言葉の端正さが消えてしまう。一字ずつ間を空けると、字そのものより、あいだの余白が効いてきます。近くで見たときの落ち着きは、この間隔から生まれています。

大きな「MEGUMI」の下に、小さな「INDUSTRIAL」を。小さいほうは字間をさらに広げ、二語の横幅が揃うようにしました。文字の大きさには差をつけながら、外形はひとつの塊として収まる。水平に、中央で揃えた構成です。

背中に、言葉を。

背面は、マーク、社名、そして英文の一節という三層の構成。確かな技術で未来を照らすこと。社会を支え、人とともに歩む存在であること。め組工業様が掲げておられる考え方を、英文で背中に記しました。小さな文字ですが、すぐ後ろに立てば読み取れる大きさに調整しています。声高に主張はせず、それでいて確かに届く寸法を探りました。

今回は、シャツ類にあわせて中綿入りのアウターも製作させていただきました。寒さを防ぐことと、現場で動きを妨げないこと。中綿入りのウェアでは、この二つが必ずぶつかります。

厚みを増せば暖かくはなりますが、腕を上げる動作や、足場を登っていく動きに引っかかる。高所で体を使う仕事である以上、動けることを削るわけにはいきません。そこで中綿には、軽さと暖かさを両立するものを選びました。ボリュームを抑えられるぶん、着ぶくれせずに保温できます。フードも備えているため、風の強い日や冷え込む朝には、首から上を覆うことができます。

現場に、立つ人へ。

配色は黒と白のみに統一。装飾を足さず、線と文字だけで構成しています。土や埃が避けられない現場でも見え方が落ちにくいことと、モノトーンの引き締まった佇まい。その両方を満たす選択でした。胸元は小さく、背中は大きく。向かい合って話すときには控えめに、背を向けて働くときには遠くからでも分かるように。一着で二つの距離に応えるつもりで、サイズと位置を決めています。

全国の現場に立つ皆様のもとで、このユニフォームが長く使われていくことを願っております。

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