SHOES COLLECTION
ここ最近は気持ちの良い晴天が続いており、blogの反響もあって靴磨きのアドバイスを聞きにご来店頂いたりと充実した靴磨き日和が続いております。
この前のタッセルローファーの鏡面磨きはおかげさまで右足も良い感じに成功。もしかしたらなんかコツを掴んだかも。この感覚がたまらなく気持ち良いんですよね…なんかレベルアップしたようなあんまり味わうことが出来ない心地良い感覚が味わえるんです。
さて、今回ご紹介するのは表面のポツポツとした柄が特徴のシボ革を使用した
「DOUBLE MONK STRAP」
紐なし靴の中で最もクラシックで上品な印象のダブルモンクは、オンでもオフでも履ける革靴として欠かせない万能な種類と言えます。個人的にもデザインにはこだわりがあって、ストラップをつなぐレザー部分はアッパーの中心に向かって湾曲しているデザインを採用しております。
このレザー部分が与える印象は結構大きくて、ここが直線的なデザインよりも湾曲しているデザインの方がエレガントな印象が強くなります。無骨な印象よりも上品な物を作りたかったのでこの部分にはかなりこだわり、仕上がりも非常に良くなっていると思います。
このシボ革のダブルモンクに関してはキラキラの艶感よりも"薄くどんよりした重たい感じ"の雰囲気を作りたくて、鏡面磨きは行わずにシュークリームのみで調整。
革の種類や靴のデザインに合わせて自分の好み通りに靴を育てていく楽しみ方も奥が深くて魅力的なことだと思います。艶があればあるほど良いかと思いきや、TPOに合わせて艶の出し過ぎNGなんて場面もありますからね。何事もその場に合わせて臨機応変に対応するのがデキる大人の第一歩なのかなと。
組み合わせという面では、以前濃グリーンの革を使用して革靴を作製した時にシュークリームは黒を使って深みのある一足を育てたこともありました。時間をかければかけるほどに黒みが少しずつ増していってとても雰囲気のある一足になったことを鮮明に覚えています。私は濃グリーンを選びましたが、今やるならネイビーの革を選んで少しずつ育てるのも面白そうだなって妄想中。
この可能性は無限大ですから自分の好みに合わせたオリジナルの配色で"革靴を思う存分楽しむ!"というのはいかがでしょうか。でも、色が違いすぎる場合の"冒険し過ぎ問題"はリスクが高いので注意が必要。一か八かの大勝負はお控えください。詳しくはお気軽にスタッフまで。
⭐︎弊社ではすべての皮革関連業態に90年以上の長き渡り、靴仕上げ剤・靴クリームを提供してきた"磨きのプロ達"が創りあげたBoot Blackシリーズを展開しております。